前立腺がんの主な症状
●前立腺がんの初期症状
前立腺がんは、ガンです。しかし早期の前立腺がんには、「がん特有の症状」がまったくありません。もちろん前立腺がんはガンですので、進行していきます。そしてガンが進行してはじめて、
○尿が出にくい。
○排尿時に痛みがある。
○尿や精液に血が混じる。
などの症状が見られるようになるのです。
さらに進行すると前立腺の中だけにとどまらず、ガンが臀部(おしりのほっぺたも含む、全体のことです)と腰の骨を中心とした体内の、ほかの部位にまで転移します。骨に転移した場合には、骨痛と呼ばれる骨の痛みを感じるようになることがあります。
●前立腺がんの自覚症状
実は、前立腺がんの早期における自覚症状はほとんどありません。
前立腺がんの多くは、前立腺の皮膜に近い「辺縁領域」。すなわち尿道や膀胱から離れた場所に発生します。そのためガンが進行してある程度腫瘍が大きくならないと、尿道や膀胱を圧迫しにくいので、前立腺肥大症(中心領域、移行領域から発生するため、尿道を圧迫しやすい)で、頻繁にしばしばおこる排尿障害が起きにくいのです。
またガンが骨に転移して痛みを生じることもありますが、この症状はガンがかなり進んだ状態に見られる症状なので、早期にこの症状があって前立腺がんに気付くということはありません。
なので、前立腺がんの治療を効果的に行うためには、症状が出る前にガンを発見することが非常に大切で、そのためには検診などで定期的にPSA検査を受けることがもっとも重要と言えるのです。
しかし、やっかいなことに前立腺肥大症と前立腺がんはまったく違う病気なのに、尿の出が悪い、トイレが近いなどの症状が同様に見られるので、検査を受けないまま「どうせ前立腺肥大症なんだろう」と自分で判断してしまって、放っておく人が多いのです。
まったく健康な男性でも、50歳をすぎたころから加齢現象として前立腺の肥大が徐々にみられるようになり、尿の出が悪くなる、トイレが近い、排尿後も尿が残っている感じがする、尿の切れが悪いなどの症状が自然に出始めるので、見逃される傾向がとても高いのです。
そして前立腺がんは骨に転移しやすいので、下肢(足のことです)や腰の痛みを訴えて整形外科を訪れ、そこではじめて前立腺がんのガンが骨に転移していることが発見され、自分が前立腺がんだったことに気が付く患者さんが、残念ながら多いのが現状です。
スポンサード リンク