前立腺がんの病期分類方法①
前立腺がんの分類方法にはいろいろなものがありますが、ここでは日本で使われている分類のうち主なものを紹介します。
●WHO分類(前立腺がん取り扱い規約による分類)
組織学的分化度(そしきがくてきぶんかど)、つまりガンの「顔つき」によって分類する方法で、針生検で取り出した組織を顕微鏡で観察し、がん細胞の形によって判定します。
高分化型がん(おとなしいがん)、中分化型がん(中程度の悪性)、低分化型がん(最も悪性度が強いがん)の3つに分けられます。しかし実際には一つの種類のガンだけが存在するのではなく、混在していることの方が多く、どの「顔」が最も広い面積を占めているかで分類を決定します。
●病期(ステージ)分類
病期分類(びょうきぶんるい・ステージ分類とも呼ばれます)。ガンの「進行度(広がり)」を大きくA・B・C・Dの四段階に分ける分類方法です。超音波検査やCT、MRI検査などからガンの広がりを総合的に判断して決定します。
○病期(ステージ)A
症状はまったくなく、検査をしてもみつからない微小ガンです。このまま成長しないタイプをA1、臨床ガンに進むタイプをA2と区別します。
○病期(ステージ)B
微小ガンがある程度の大きさになった早期ガンの段階。まだ前立腺内部にとどまっている状態です。ガンが前立腺の左右どちらか一方にある場合をB1、両方にある場合をB2と区別します。
○病期(ステージ)C
前立腺の外側にまで広がった段階。前立腺の表面がかたくゴツゴツした感触があります。
○病期(ステージ)D
Cの段階がさらに進んだ進行がんです。他の臓器にも転移している段階で、足や腰の痛みなどの症状が加わります。最も転移しやすいのは、骨盤の内側のリンパ節や骨です。