前立腺がんの特徴
●前立腺がんの大きな特徴
前立腺がんと他の部位のガンとの間には、実は大きな違いがあります。前立腺がんは、「進行が遅く、薬がよく効くガン」なのです。
前立腺がん特有とも言える特徴は、非常に進行が遅いということです。通常のガンという病気は、若ければ若いほど進行のスピードが速く、年をとっていてもある程度の進行のスピードは維持し続けるものです。しかし前立腺がんにおいては、発ガンしてから臨床がん(がんと診断できること)になるまでにはかなりの年月がかかるといわれています。前立腺がんは、1つのがん細胞ができてそれが増殖し、治療を要するようになるまでに一般的には40年近くかかるといわれています。つまり年齢を重ねるごとにがん細胞の数が増えるため、60歳を越えたくらいから前立腺がんの発見率も高くなっていくということです。だからこそ前立腺がんが「高齢者のがん」といわれるようになったのです。進行が遅いので、他の病気で亡くなった高齢者の方を解剖してはじめてラテントがんがみつかるといった場合もまれではありません。また、他のガンに比べて薬が大変効きやすいという特徴もあります。
●ラテントがん
生前、前立腺がんの兆候はまったくなく、他の病気で亡くなった人を解剖して初めて見つかる前立腺がんのことです。前立腺がんは進行が遅いガンなので、ガンが治療を要する大きさになるまでに寿命がきてしまうことが多くあるのです。高齢者では30~40%の確率でラテントがんがみつかるようです。